【感想】「相方は、統合失調症」を読み終えて
「相方は、統合失調症」を読みました。
これも、「統合失調症がやってきた」と同じでお笑い芸人「松本ハウス」の話です。
この本では、統合失調症であるハウス加賀谷さんの相方、松本キックさんの視点で統合失調症について語られていました。
ハウス加賀谷さん視点で語られていた「統合失調症がやってきた」では、統合失調症の発症した頃の話から復活ライヴをやるまでが書かれていました。
さらに「相方は、統合失調症」では、復活してからの活動について事細かに書かれていて興味深かったです。
物事に真剣に打ち込んだり、協力して何かを成し遂げようとするときの人の接し方って、相手が統合失調症の人でも普通の人でも変わらないもんなんだなって思いました。
できないところはしっかりと受け止めて、できないなりの対処をする。
それを頭に松本さんは加賀谷さんにアドバイスをしていました。
加賀谷さんの場合はネタを披露している最中にセリフを忘れてしまった場面で、忘れてしまったことを正直に言ってそれを笑いにするそうです。
そして、相方である松本さんがそれをフォローするかのようにツッコミを入れる。
統合失調症だと頭の整理がうまくつかなくて、そういう場面が多くなると思います。
ですが、これは統合失調症の人だとか関係なくありえるパターンですよね。
統合失調症 でない芸人さんのコンビでも、上手い人は相方をさらっとフォローできていてすごいなって思いますしね。
なんか、こうやって統合失調症であっても偏見を持たず理解してくれた上で普通に接してくれる人が周りにいるってことで、どれだけ幸せなのか分かった気がしました。
私も、旦那がそうです。
私の母は私が具合が悪いときに「大丈夫?休んだほうがいいんじゃない?」と異様に心配してくるのですが、旦那はいつもどおりに接してきます。
でも、何もしないわけでもなくて「具合が悪いから皿洗いしといてくれる?」というと、軽く「いいよ」と言って黙々とやってくれます。
あんまり腫れ物に触るように接せされると、かえってうっとおしいときもありますよね。
それに甘えちゃう自分もいるし。
とにかく、これを読んで良かったなと思います。
お笑いの世界について触れることができたし、私も昔はお笑いが好きだったのでとてもおもしろかったです。
こういう本から、少しでも世の中の統合失調症への理解が深まって偏見がなくなると良いですよね。