ハケンアニメって何？と思いながらついつい読んでしまいました
小説「ハケンアニメ」を見終わりました。
私は辻村深月さんの小説が好きなのですが、表紙がCLAMPの絵だったのが気恥ずかしくて今まで手をだしていなかったんです。
でも、今更ながらとうとう買って見てみました。
ひとことで説明するとアニメ制作に携わる人達を描いたお仕事小説です。
私は昔はアニメが好きでよく見ていたのですが、最近は関心がなく疎いほうの部類に入る人間になっています。
なので、この小説でアニメ制作の裏側が分かった気がして、アニメの見方が変わった気がします。
監督やプロデューサーに原画家、声優さん、アニメ制作に携わる人達の熱意と苦悩、喜びがいっぱい表現されていて、思わず胸が熱くなりました。
登場人物も魅力的で、良かったです。
序盤はお仕事の説明っぽいところが多くてけだるい感じでしたが、終盤に連れて伏線が回収されていく爽快感が味わえました。
テーマと展開やテンポ、キャラクターの掛け合いなどが有川浩さんの書く小説と似ているなって感じました。
有川さんの小説も好きなのでいいんですけど。
考え方というか価値観が女性目線だからかもしれません（主人公たちが女性だから当たり前なんですけど）。
辻村深月さんはこういう感じの小説も書くんだなって思いました。
私的には、辻村さんのデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」や本屋大賞に選ばれた「かがみの孤城」的な雰囲気の小説のほうが好きかもしれません。
また新しい小説読み終わったら感想なんかをつらつらと書こうと思います。
